桜田門外の変
丁寧に作られた映画 作家 吉村昭さんの真面目な作風が反映されているような。
あの時代のことを現代の私たちの視点では何も言えない。
あの幕末まで、あと5,6年に迫った時に死んで行った桜田門外の浪士たちはであったが、その後の短い期間に歴史が転回したのはいかなる力学によるものかと思いをはせざるを得なかった。
その何かがわからないかと思って同じ作者のその後の天狗争乱を読んでみた。
こんな血なまぐさい、また破滅に向かって行くつらいストーリーを、淡々と描き続ける作者の精神力はいかばかりであっただろうか。
思えば 徳川慶喜という政治家は、敦賀のニシン蔵で水戸の天狗党を見捨て、大阪城で幕府の旗本たちを見捨て、最後に徳川の社稷を見捨てる因果なめぐり合わせであった。ご本人が引き寄せた運命であるかどうかわからないけど。
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